About JIWE
★ジウェ JIWE
伝統文化とそのコミュニティーを音楽でサポートするためのプロジェクト。ジウェとは、スワヒリ語で「岩」を意味する。
『2004年に村で暮らし始めてまもない頃、ザイナブという名の8歳の女の子が急性マラリヤで亡くなりました。毎日のように一緒に遊んでいた子供たちの一人がいなくなってしまった事に、僕はものすごく動揺し、うまく現実を受け入れられず困惑しました。
でも村人たちは違いました。ザイナブの死を、悲しくも静かに受け入れてるように見えました。
その背景を考えた時、僕はハッとしました。つまり、ザイナブのような幼い子供が命を落とすようなことが、
今までにも何度も何度もこの村では起こっていることなんだという事です。
マラリヤは適切な処置をすれば助かる病気ですが、(僕も3回ほど罹りました。)金銭的な問題から手遅れとなってしまうケースが、この村では多いのです。
そんな現実に対して何かできないだろうかと考え、JIWE(ジウェ)というレーベルを立ち上げました。
彼らの素晴らしい伝統や文化を作品化し、その収益を彼らの元に還元する事で、ザイナブのような小さな子供が命を落とす事のないよう、少しでも手助けできないだろうかと考えたのです。』(大西匡哉)
★JIWE代表 大西匡哉 (おおにし・まさや)
ミュージシャン。ケニア伝統太鼓「ンゴマ」奏者。打楽器奏者、ギタリスト、シンガー。映像作家。
2004年からケニアのドゥルマ民族の村で伝統文化継承者スワレ・マテラ・マサイ氏に師事し、20人目の息子となった。
8年間に渡るケニア音楽修行を終え2013年帰国。
アフリカンスタイルを取り入れたアコースティックギターで歌うオリジナル曲にも定評がある。
ドゥルマ民族の伝統打楽器「ンゴマ・ンネ」に独自の楽器を加えたセットでオリジナリティ溢れるライブを展開している。
アフリカの伝統音楽家とそのコミュニティをサポートするためのプロジェクトJIWEを設立。知られざる伝統音楽の発掘、CD制作、音楽を通じての村おこしに取り組んでいる。
2018年、ドゥルマ民族の伝統音楽センゲーニャの継承者・14名の旗持の1人として正式に就任。
聖地カヤダガムラへの民族回帰計画のサポートを開始。Sengenya Japan代表。
2014年にソロアルバム「Tuvute Pamoja〜みんなで引っ張ろう」,2017年にBALANGOMA「Yiriba〜大きな樹」をリリース。
キベラスラムの子どもたちとの映像作品「マゴソTV!」、マサイ民族のドキュメンタリー「マサイのいま~伝統と変化のはざまで」を制作中。
★早川千晶(はやかわ・ちあき)
ケニア在住29年。キベラスラムのマゴソスクール運営者。一般財団法人mudef (music design foundation) 理事。
撮影コーディネーター、通訳、ライター、「アフリカに深く触れる旅」案内人。
1985年より旅を始める。世界放浪の旅の後ケニアに定住。 1999年、ナイロビ最大級のスラム・キベラで、孤児・ストリートチルドレン・貧困児童のための駆け込み寺「マゴソスクール」を設立、ミリティーニ村にジュンバ・ラ・ワトト(子どもの家)、キベラスラム出身の高校生・大学生の奨学生グループ「マゴソOBOGクラブ」、マゴソ洋裁作業所、障がい児特別学級などを運営している。
マサイ民族、ドゥルマ民族など伝統文化を守り自然と共に生きる民族とのつながりが強く、現代社会での問題に共に取り組み、相互理解の懸け橋となる交流企画に取り組んでいる。著書に、「アフリカ日和」(旅行人)。
1999年から日本全国各地でアフリカトーク&ライブのツアーを展開。
2015年度第5回賀川賞受賞。
2018年ドゥルマ民族の旗持に就任。chiakinairobi@gmail.com
マゴソスクールを支える会 http://magoso.jp/